澤乃井 立春朝搾り - 実飲

 

連休の中日、注文していたお酒を受け取りにいそいそと鎌倉に出かけた。普段お世話になっている鎌倉在住氏への手土産にと注文は2本に増やしてあった。ただ、件の鎌倉氏は最近日本酒を召し上がらないことが事前に分かり、美鈴の今月のお菓子を念のために別途購入して向かうこととした。

大変良い日和ということもあり、人出も凄かった。そこかしこで渋滞に見舞われ、いつもならば午後横浜の自宅を出れば「スイスイ」と着いてしまう距離が遠かった。鎌倉霊園手前あたりからは正に亀の如き歩みで数多く鎌倉に足を運ぶ私でも余り経験がないものだった。従って午後にお邪魔しますと言っておきながら、鎌倉氏のお宅に着いたのは3時を回ってからであった。結局無駄になるからとお酒は持ち帰ることとなり、2本手元に残ることになる。

こちらがそのお酒。

 

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少し、本格的に利き猪口を仕入れねばいけないな、と感じつつ、今回は錫でできた冷酒用の猪口で戴いた。従って色は正確に伝えられない。大分黄色味を帯びていると感じた。香りは花の咲いた様な香りだった。リンゴの様な香りはするが、フルーティとは少し違うと思う。味は芳醇。雑味は殆ど感じられず、時間が経つと上品な甘さが口腔に広がる。「日本酒くささ(因みに私は嫌いではない)」が全くなく、カミさんには大変好評で、未だ嘗てなかった程の褒めようであった。カミさんが日本酒を飲み、「美味しい」を連発したのを聞いた記憶は他に無い。