澤乃井 立春朝搾り
年を重ねるごとに酒量は減る。酒が弱くなると余人は言うが、自分の場合はちょっと違うのかなとここ数年思っている。勿論、体力は落ち、内臓も例外ならず老化が進んでいることは確かな筈だから酒が強くなったとは思ってはいない。
相変わらずいの一番に口にしたい酒はビールである。ただ、少し以前(いつ頃かまでは記憶が定かではない)までは、ビールを延々と飲んでも飽きることはなかったのだが、今は飽きる。
先日、日本酒しか置かない「つくしの子」という酒屋に久しぶりに行ったが、「取り敢えずビール」でなくてもなんら不足に感じないのだ。そして、日本酒が「本当に」体質に合った酒なのだと感じる機会が年々多くなるのが不思議だ。それはそれはとても美味しく戴けるし、心底美味しいと思いながら吞むので翌朝の具合も殊の外よい。元々二日酔いには余り悩まされない方なのだが、普通の方が「日本酒は残るから、、、」と良く言われるのと真逆である。
日本酒の国内消費量は残念なことに減少の一途なのだとか、ただ日本酒好きには好都合な部分もあって、作り手がなんとかこの状況を打破しようとより一層工夫を重ね、より真剣に酒造りに没頭しているようなのだ。だから年末帰省の際、鎌倉は御成通りにある「高崎屋本店」にて入手した3種類のお酒(冬の月・佐藤卯兵衛 寒おろし・封印酒 大山)ともそれはそれは美味なる日本酒であった。
その際頂戴していたチラシを昨晩改めて手に取った。「澤乃井 立春朝搾り」予約受付の案内であった。これも何かの縁と自分に都合の良い解釈をして、夜中前に予約ファックスを件の高崎屋本店に入れた。発売日は2月4日。生憎月曜なので、その次の週末に受け取りに行くことになるだろう。なんやかやと理由をつけて鎌倉に足を運ぶ私にとっては全くの好都合、正に一石二鳥であるな。